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2016年8月27日

パワーモジュレーター

今回はパワーモジュレーターです。
パワーモジュレーターとは?

↓これです。


↑ブレーキワイヤーの途中か、↓ワイヤーとブレーキの間にあります。



Vブレーキによく付いています。
というか、Vブレーキ以外についているのをあまり見たことがありませんが、ワイヤー式のディスクブレーキに付けることもあるみたいです。



↑Vブレーキというのは、これですね。

左右のアームの下のボルトを支点にブレーキシューをリムに押し付けるという非常にシンプルな構造と、テコの応用で、大変よく効くブレーキとなっています。

↓これに対して、一般的にキャリパーブレーキとか、サイドプルブレーキとか呼ばれるのがこちら。



2つを見ていただけると、Vブレーキのシンプルさはよくわかるかと思います。キャリパーブレーキがタイヤとの隙間があまりないのに対して、Vブレーキは極太タイヤでも大丈夫ということも両者の違いと言えるでしょう。この為、キャリパーブレーキは、主にロードバイクに、Vブレーキは、マウンテンバイクに装着されることが多いですね。

話を戻しまして、パワーモジュレーターです
中には割と強力なスプリングが入っているのですが、軽くブレーキを引くと、スプリングは縮まらず、ダイレクトにブレーキに伝わりますが、ある程度強く握ると、スプリングが縮み始めて握った力がスプリングに取られて、ブレーキタッチがマイルドになるのです。

Vブレーキは、良く効くブレーキでもありますが、効き過ぎるという場面もあるということで、パワーモジュレーターみたいなものが出てくるのでしょう。

本題はここから、シマノのウェブサイトを見るとこのような記述が。。。。

http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/customer-service/s-bike_function/ha-line/power-modulator.html
「…POWER MODULATORは、ホイールロックを防ぐ為に装着するものではありません。」

http://www.shimano.com/media/techdocs/content/cycle/SI/PowerModulator/SI_79Y0C/SI-79Y0C-001-JP_v1_m56577569830657134.pdf
「…パワーモジュレーターは、車輪のロック防止装置ではありません。」

基本的には、車輪のロック防止なんだけど、「ロック防止」と言ってしまうと、そうでないケースもあるので、こう書かざる得ないということなのでしょう。

つまり、パワーモジュレーターを装着していると、効き始めがマイルドになりますが、ある一定量引くと(本来の)強力な効きが現れるということです。

セッティングによっては、ある一定量引くとすでにブレーキレバーがグリップに到達してしまい、引き量の限界になることも多いです。


尚、車輪がロック(特に前輪)するとどうなるのでしょうか?
自転車のコントロールが不能になり、乗車姿勢によっては、前方に投げ出されます
(前方に投げ出されるのは、ロックしなくてもなる場合もありますが。。。)


また、最近、油圧ディスクブレーキが流行る気配がしていますが、ディスクブレーキも強力なブレーキですので、どうなっていくんでしょうか?

自転車版ABS(アンチロックブレーキ)なんてのもちらほらありますが、決定的なものがまだ出ていませんが、電子部品が搭載可能な電動アシスト自転車あたりから、出て来るんじゃないかと思っています。

2016年8月23日

ACOR 六角レンチ

ACOR(エイカー)の工具を取扱い始めました。


左がACOR、右はおなじみParkToolです。
自転車の工具と言えばパークツールですよね。
このACORの六角レンチは、長いほうのレンチの先端がボールポイントになってません。


ボールポイントとは、これです。
先端がこうなっていると、ネジに対してまっすぐではなくても回せる便利な形状です。
20度ぐらい斜めでも回せるため、入り組んだところにあるネジを回すのには大変便利です。

ただし、ボールポイントになっていると、強い力で締められません。(つまり、なめやすい)

で、ACORの六角レンチは、”あえて”ボールポイントになってないのです。
ということで、お店でメインで使う六角レンチをこれに切り替えてみました。

使い勝手は上々で、レンチの長い方でもあまり気にせずトルクをかけられます。

まあ自転車屋としては、ボールポイントのレンチも必要ですが。。。(笑)



作業場のレンチに加えて、六角レンチを一式仕入れてみました。

割とお手頃な価格ですので、お試しあれ。








2016年8月8日

GT AVALANCE

GT AVALANCE
アバランチェと読むらしいです。


今回は、油圧ディスクブレーキのピストンリセット。

ここ最近発売されるロードバイクは半分ぐらいがディスクブレーキとなってきています。
もしかすると一時の流行に過ぎないのかもしれないとは思っているのですが。。。
これからディスクブレーキの時代となるのでしょうか?
(MTBにおいては、ディスクブレーキはすでに本流となっています。)

さて、ディスクブレーキは油圧式とワイヤー式があって、油圧式が本格的なディスクブレーキとなっています。
リムよりも小さなディスクを押さえるディスクブレーキでは強い力が必要で、ディスクブレーキなら油圧式だろ?ってことらしいです。
理論的には、ワイヤー式だって、力を大きくすることは可能だと思うんですけどね。


ということで、今回は当店ではあまりやらない油圧式ディスクブレーキのメンテナンスなんですが、ピストンリセットってなんでしょう?

油圧式のブレーキは、ブレーキレバーから伝えられた力が、ブレーキキャリパー内のピストンを押して、ブレーキパッドがディスクをつかむという仕組みです。
このピストンの位置は常に押し出された位置から一定量戻る性質を持っており、ディスクやパッドが擦り減ってきても、減った分ピストンの位置が再設定されていくという仕組みをもっています。(わかるかな~?)
つまり、ディスクブレーキのディスクやブレーキパッドは使うにつれて少しづつ削れて薄くなっていきますが、これに対応して、ピストンの位置も少しずつディスク側にずれてくるのです。

このため、ディスクブレードや、ブレーキパッドを交換して新品にしようとする時にはピストンを押し戻してやる必要があるということです。
これが、ピストンリセットです。(わかったでしょうか?)


では、ディスクが無いとどうなるのか?
例えば、ホイールが外れている時などに、ブレーキレバーを握ると。。。。
ピストンが最大まで飛び出して、ブレーキパッドがディスクに当たって、最悪ホイールがハマらないなんてことになります。
通常油圧ブレーキの自転車で、ホイールを外した時には、通常スペーサーが付いていて、コレをはめておくことになります。




キャリパーを外して、ドライバーなどでピストンを押し戻しますが。。。。。

戻らない。。。。。

ピストンが固着?
想定されるもう一つの原因は。。。オイルの入れ過ぎか?
リザーバタンクから、オイルを少し抜く必要があるかも。。。


ハンドルを固定して。。。


リザーバータンクの周りをキッチンペーパーで巻いて、タイラップで固定。
リザーバータンクのネジを少し緩めます。

この状態で、もう一度、ピストンを押し戻すとすんなり戻りました。
リザーバータンクからは少しオイルがにじみ出ています。
このまま、リザーバータンクのネジを戻して、オイルが垂れないように慎重にキッチンペーパーを取り去ります。
オイルは塗装を傷めますので、パーツクリーナー等でよく拭いておきます。

なんでこういう状態になったのでしょうか?なんでだろう?

お客さんにもう少し聞いてみてこうなった原因を突き止める必要がありそうです。

2016年8月5日

コラムねじ切り

今回は、コラムのねじ切りです。
コラムのねじ切りは、ネジ山が全くないコラムのねじ切りと、
すでにネジ山があるものをネジ山を延長して欲しいという場合があります。

ネジ山が全くないとネジ山を切り出すのが結構難しい。。。。
というか、なかなかねじ切りしたいというお客さんがいないのが事実。

そもそも、コラムにはネジ山があるものと、ネジ山がないタイプのものがあって、
スレッドレスコラムなんてのがネジ山が無いタイプですが、昔はネジ山が普通にあったので、
こんな(ネジ山無しコラム)名前が付いている。

なんでねじ切りしたくなるのか?
スレッドレスコラムをスレッドコラムに使いたい場合とか、
オリジナルで、フォークを溶接して作ったなんて人がねじ切りしたくなるんですね。

また、ネジ山延長という人もいて、自転車のヘッド(フォークがささっている部分)の長さが、
自転車によって違うので、ヘッドが元より短いものがあると、ねじ山がもう少し欲くなる。
規格はあってるのに、こんなことがあるので、フォークの差し替えとか意外と難しい。
だから、スレッドレスコラムなんてものが出てきたんじゃないかと理解しています。
(でもスレッドコラムはハンドルの高さも変えるの簡単で、見た目シンプルでいいですよね。)

今回のお客様は、後者のタイプ。(どちらかというと楽な方ではありますが。。。。)

左がオリジナルのフォーク。これを外して、右のフォークにしたいとのこと。
フォークの真ん中にある穴は、ブレーキ穴ですが、前ブレーキ無しの自転車にブレーキを
つけたいからだそうです。

むむむ。フォークの長さが若干違うけど。ホイールも変えるのでしょうか?
若干ファニーバイクになるけど、そんなに違和感ないかもしれません。
5cm位長い。ということは、5cmねじ切ることになるかな?


ということで、フォークを万力に挟んで、ぐりぐりねじ切り開始。
いや~力いります。手がつりそうです。。。。


モリモリと削れていきます。

おっと、切削工具を使用するときは、必ず切削オイルを挿しましょう!
オイルは滑りをよくするというよりも、工具の刃を守るためですね。
刃の先端は、摩擦でものすごい熱をもってしまうので、切削オイルを挿さないと、
刃が熱でダメになってしまうのです。

最後に、コラムカットをして、出来上がり。

ただ、小生、コラムカットがちょっと苦手。。。
どうしても少し長めに切っちゃうんですな。(小心者?)で、電動やすりで削るはめに。
結果、切り口は綺麗になりますが、これは長年やっていかないとダメですね。

2mm削るのは割としんどい。せめて、1mm以内に切って仕上げとならないと。。。



自転車に装着するのは、お客様なので、ここまでですが、
どんな風になるのか、気になりますね。