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2021/10/29

バルブ曲がってませんか?

とあるマンションのシェアサイクル(電動アシスト)がパンクしており、いたずらじゃないか見て欲しいとのことで、出張でお伺いいたしました。(いたずらであることは無くはないのですが。。。)

パンクしている後輪を見ると、(案の定)バルブ(空気を入れるところ)が曲がっています。これは、タイヤが空転して、チューブが偏っている証拠です。

空気が少ない状態で走ると、タイヤが空転してしまい、その時にチューブも動くんですが、チューブはこのバルブの部分で固定されていますので、タイヤに引っ張られたチューブがどこかで折り重なるようになってしまいます。パンクせずともタイヤの一部にこぶのような部分ができてしまいます。バルブの根本が切れてしまうことがあります。
特に電動アシスト自転車は、走り出しが強いためか、多く見かけるように思います。

ただ、このバルブの状態を見ただけでは、パンクして空気が抜けた状態で走った結果なのか、空気が少ない状態で走ったためにチューブが偏っているのか、判断できません。

中のチューブを取り出してみると、案の定、チューブがバルブの下に折り重なるようになっています。
チューブとともに、チューブの削れたカスが、ボロボロとついています。(空気が少ない状態で走ると、チューブが動いて、タイヤの内側とチューブが削れていきます。)
しかしながら、この状態でも、パンクの原因が空気が少ない状態で走ったからかはわかりません。(この状態ですでにチューブ交換を想定していますが。。。)

チューブに空気を入れて、穴の開いている箇所を特定します。
(↓穴の開いていた箇所を白くマーキングしています。)
穴の開いた箇所はタイヤの側面にあたる部分で、何かを踏んでのパンクでなく、明らかにチューブ劣化によるパンクと判断できます。(穴の左右にすじのようなへこみが付いているのがわかるかと思いますが、チューブ全体がこの状態で、ここをパッチで塞いでもまたすぐにパンクしてしまいます。)

こんな状態であれば、特殊な事情が無い限り、チューブ交換です。

あなたの自転車のバルブは曲がっていませんか?

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