今回は、ちょっとマニアック(?)な自転車屋さん向けのお話です。。。
某社の電動アシストの後輪がロック状態とのことで、出張で状態を診断したところ、内装ハブの右側ベアリングが破損し、破片がラチェットと干渉している様子。
某社と表記してますが、ベルトドライブのプーリーが付いていますので、言わずもがな、B社。(おっと、某社(BOUSYA)を略して、B社です)
プーリーの裏側にあるベアリング(リテーナー)がくちゃくちゃになっています。
このプーリですが、ねじ込み式になっていて、外す方法がありません(!)。
メーカーの技術情報からすると、「反対側(左側)のナットを外して、プーリー、内装ハブ内部の駆動体もろとも交換すべし!」とのことでした(汗)
ただし、ハブの駆動体もベルトドライブ専用のタイプで、欠品中とあります。困った。
(最近の”欠品”は、数か月待ちもあるんです。。。)
ということで、お客様と相談し、駆動体を分解し、ベアリングのみを交換することをチャレンジさせてもらうことにさせてもらいました。
開けてみないと、正確な損害状況がわからないです。
まず、駆動体パーツを留めているロックリングを外します。
大事な部分の写真が数枚撮れてなくてすいません。
(グリスベトベトで、シャッターが反応していなかったようです。)
右側の防水キャップ、ベアリング(リテーナー)、ラチェットの爪を交換。
(ラチェットの爪は、過去のお古の駆動体(右下)から移植。)
グリスを充填して、分解したパーツを戻します。
爪が引っかかってうまく入らないので丁寧に細いニードルで爪を押しながら少しずつはめ込みます。(スプロケボディのはめ込みに少し似ています。)
このあたりの写真はもうスマホを握るには手の汚れがひどすぎて、撮ってません!
組立て後、プッシュロッドを入れて押したり軸を回したりすると、何となくうまくいった感じが判るかと思います。(すませんアバウトで。。。要するに、フレームに組付けする前に大丈夫そうか確認することが、重要。)
【総論】
私の想定ですが、B社のベルトドライブは、ベルトのテンションをかなり高い状態で組付けます。多分、強いトルクがかかったりすると、とたるんでベルトが外れることがあるんじゃないかと思います。結果、右側のベアリングがやられ易いということなのでは?
ベルトドライブのプーリーは外せるようにして欲しいなー。