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2020/12/02

Roller Brake Grease

 ローラーブレーキです。

交換して、廃棄前のやつですが、分解して中身を確認してみました。
一般の方は、興味ないかと思います。(笑)
ローラーブレーキは、シティサイクルや電動アシスト車によく使われております。

基本的に分解できませんので、壊して中を確認するということですが、普段はホイールと一緒に回転している放熱板を無理やり外してみると。。。

ワイヤーを引くと3つのパッドが外周の放熱板に押し付けられてブレーキが作動するという訳です。
(中がどろどろなのは、汚れているのではなく、専用のグリスが充填されているからで、これが無くなってしまうとものすごい爆音がするのですが、パッドによって押さえつけられたときに制動力が発揮されるような専用のグリスですので、他のグリスを入れないようにお願いします。)

このブレーキのメンテナンスですが、適度なタイミングで、専用グリスを充填するということなんですが、通常は中身が見れないので、廃棄前に開けてみようと思った次第です。

通常はこんな風に分解せず、グリス充填キャップを外して、グリスを充填するわけですが、
画像だけだと分かりにくいですが、パッドにグリスを届かせるには、ノズルを奥まで突っ込んで充填しなければならないことがわかります。
シマノのマニュアルには、グリスのノズルを12㎜以上突っ込んで入れるように記載されていましたが、このことなんですね。

で、最近の自転車ですが。。。。
こんな感じで、容易にはグリス充填できないんですよ~。

↓実はこんなノズルもあったりするんですが、強く噴射する感じで充填しないと、なかなか12㎜先には届かないような気もします。

で、最近編みだした方法がありまして。。。。
ブレーキ固定ボルト、ハブナットを緩めて、さらにハブコンレンチでブレーキが止まっているナットを緩めると。。。(なんということでしょう!)














ブレーキ本体を回すことができるようになって、少し回すと、グリス充填のキャップが見えてきます。











こうすれば、グリスも難なく入れられますよね。
最後に、充填用のキャップをはめて、外したネジを留めればグリス充填完了です。
自転車にもよりますが、ワイヤーを緩めないでも可能な場合が多くてこちらのやり方を状況に応じて行っています。


2020/11/18

WH-RS500 + IRC Formula Pro Tubless RBCC

以前、GP5000TLの装着で自転車屋のハートが折れかけた私ですが、(涙)
個人的にもチューブレスには興味津々。
チューブレスレディではなくチューブレスです。
(リムテープとかシーラントとかなんとなくイヤ(笑))

■次なるタイヤはIRC
IRCは、かなり前からチューブレスタイヤを出していて、老舗感があります。裏を返すと、少し前は、ロードのチューブレスタイヤの選択肢がほとんどなかったんですね。
今回は、IRC Formula Pro Tuburess RBCC。IRCなかでも、フラッグシップモデルです。
他にチューブレスレディのタイプがあって、シーラントを入れる前提であれば、こちらがの方が軽量なのでお勧めです。(使ったことないですが。(汗))

ぱっとみスリックタイヤのようですが、細かいパターンがあります。

■ラウンド1
では、装着です!

前回、GP5000TLではホイールはWH-6800でしたが、今回は、タイヤのみの違いを比べられるようにWH-6800とほぼ同じ、WH-RS500としました。(ほぼというか、同じ??)

なんとあっさり装着完了。秒殺とまではいきませんで、ちょっと力がいりましたが、普通のクリンチャータイヤでもこんな感じのタイヤは普通にあります。

IRCでは、フィッティングローション(もしくは石鹸水)を塗っての装着を強く推奨しておりますが、私は最初に塗っちゃうと手が滑ってやりにくいので、まずは石鹸水を塗らずに、タイヤを嵌めることにしています。(GP5000TLでの学習結果!)

タイヤが嵌ったら、石鹸水をビード(嵌合部)にびちょびちょとかけていきます。

チューブレスレディの場合、シーラント剤を入れるので、若干かみ合わせが甘くてもシーラントが塞いでくれますが、チューブレスの場合はリムとタイヤがもれなくきっちりばっちり嵌め合わさることが重要で、石鹸水の塗布は特に重要な工程となります。
エアーを入れたら、すんなりビードは上がりました。

ビードが上がったら、エア漏れの確認です。
タイヤとリムの隙間に、石鹸水を垂らして、タイヤを傾けながら、石鹸水がタイヤを1周するように回していきます。
(エア漏れしているようであれば、いったんビードを落として、再度石鹸水をまんべんなくつけて、ビードを嵌め直すと良いようです。)

バルブにも、石鹸水を吹きかけて、エア漏れチェックをします。
1日たってもタイヤはパンパンでしたので、大丈夫そうです。

■チューブレスの薦め
こうなれば、チューブレスリム持ってる方は、チューブレスタイヤ試してみたくなりませんか?(せっかくチューブレス対応なのに、シーラント入れちゃうの?)

私の運用としては、緊急のパンクの時にIRCのファストリスポーンを第一に使用してみようと思っています。これは、ムース状(らしい)のシーラント剤のボンベで、エアーとシーラントを同時に入れるという訳です。うまくいけば、ポンプもなしで、パンクの修理が完了します。(WH-RS500付属のバルブは、バルブコアが外れません(涙)が、外れなくても使えます。)

 

これでだめなら、チューブということになりますが、MAXXISのULTRA LIGHTが良いって言っているYoutuberがいらっしゃるようで、このチューブを取り寄せてみました。厚さが0.6mmということですが、一般的なチューブは0.8mm程度ですので、さほど期待していませんでしたが、何ともサイズがコンパクト!最近、ワイドレンジのチューブが多いのでチューブがやや太め。でもでもこのULTRA LIGHTも、なんと700/23C~32Cまで、ワイドにカバーするチューブでした。すばらしい!
これで、ファストリスポーン、MAXXISチューブ、携帯ポンプで、パンク対策も万全です。
今回のIRCタイヤでいざって時にタイヤが外れない恐怖は薄れました。
(多分、GP5000TLもホイールにはめておけば、外しやすくなっているはずですが、シーラントもいれてしまったので、パンクが発生するまでは、そのままです。。。)

■RBCCとは?
ところで、RBCCってなに?ってことで、軽~く調べてみました。
RBCC=RICE BRAN CERAMICS COMPOUNDの略で、米ぬかからセラミック粒子を作って、タイヤに練り込み、スパイク的な効果が生まれるらしいです。
クルミをタイヤに混ぜたスタッドレスタイヤがありましたがそんな感じらしいです。


ーどうでもいい話ー
タイヤのロゴとバルブ位置をあわせるのが自転車屋のセオリー。
<IRC FORMULA PRO TL>の中心あたりと思って装着したら。。。

裏返したら、何が変(汗)
裏のロゴが無いタイヤや、表裏ロゴがずれているタイヤなどありますが、
IRCは表裏きれいにそろっていました。
PROのRあたりにバルブを持ってくるのが正解でした~(笑)

2020/11/09

シフトワイヤー破断

シフトワイヤー交換のご依頼があり、自転車をお預かりしました。
話を聞くと、最初リアの変速がロー側に行かなくなり、今は完全に切れているとのこと。

シフトワイヤー断裂は、錆などによるアウター内での断裂か、最近のロードバイクに多い、変速レバー(STIレバー)内での断裂を疑います。

一見して、ワイヤーが錆びているようではなかったので、STIレバーのカバーをめくると。。。
早速ささくれ状態のワイヤーが見えてきました。
ワイヤーを引いてレバー内で巻き込んでいる状態で、これを引っ張っても、ワイヤーのタイコがこの奥で引っかかっています。

シマノのシフターの場合、レバーの下側のネジを外すとレバー下のカバーが外れます。

カバーを外すとワイヤーのタイコが見えてきました。

今回、タイコ側から無理に引っ張ってもワイヤーのささくれが引っかかりそうだったので、タイコの根元を切断して、ワイヤー残骸を取り除きました。

このタイプのSTIレバーの特徴なんでしょうか?何度か同様の状態に遭遇しています。
カバーをめくるのは工具もいりませんので、たまに見てみるのもいいかもしれません。




2020/07/07

SUNTOUR SL スプロケット取り外し

8s→11s化のため、ハブ交換。

昔のコンポの修理依頼があると、ちょっとドキドキ。
自転車好きのドキドキと、修理できないかも?というドキドキ。

スプロケット(後輪のギア)の脱着は、専用工具が必要で、おなじみのシマノ(下図)の場合、爪12の工具なんですが、メーカーや年式などによって使う工具が違います。

で、こちらのスプロケット、工具が入る溝がない!!
ご安心を!
この場合、スプロケットのロックリングを外すときにスプロケット自体を押さえておく工具(スプロケットリムーバー)を2つ使って外すのが正解!
先頭のギアがロックリングを兼ねているという訳です。(ピンボケでした)
先頭ギアが外れるとそのほかのギアもすぽっと外れます。
ちなみに、固定するときは、スプロケットリムーバーは1つで大丈夫です。


2020/06/09

AERO-R1 CV

人気のOGK Kabutoのヘルメット エアロR1着弾!

シールド装着!
マグネットでヘルメットにシールドが取り付けられます。
眼鏡の人におすすめです!
えっ?もう発売されてからけっこう経ってるでしょ?って?

これは新商品AERO-R1 ”CV”です。(カバーのCVかな??)
エアロR1の上にオーバーシェルが付属して、さらなるエアロ効果!!

後ろをひっかけ気味にして。。。

ぐぐっと。抑えると。。。
ちょっと心もとないような感じもしますが、ぴったりとはまる感じです。

マグネットの穴があいてこの上から、前方のシールドが取り付けられます。

商品の展示会で担当の方が、雨の日頭が濡れなくていいんです!と。
蒸れないように、最低限の空気を取り入れる穴を開けてあるのだそうです。

確かに、頭と前方が雨に強くなれば、防水のヤッケみたいなので雨をかなりしのげそう。
コロナ対策で口までシールドすれば??とも思いましたがね。
雨降りそうかな?と思えば、オーバーシェル付けて。とかね。
本来エアロ効果を高めるものですが、
下世話な私は、そんな雨対策の方に心がもってかれるのです。

ちなみに、オーバーシェルのみも販売するそうです。
メットのサイズと同様にサイズがあります。購入するときは気を付けてください。






2020/03/10

WH-6800+GP5000TL battle day2

チューブレスタイヤGP5000TL装着!(day2 攻略編)

前回、リアホイールでの格闘で、思うことが一つ。石鹸水を塗るタイミング。
石鹸水のおかげて、嵌めても嵌めてもタイヤがスルスル外れてくる。。。

後輪タイヤが嵌ってから、数日間少しおぼろげなイメージが。。。。
それは、両サイドのビードが嵌った後、エアーを入れてビードを上げようとしたところ、バルブ部分からシューシューとエアーが漏れていて、タイヤの上からバルブを押し込むと少しバルブが嵌っておらず、エアー漏れが解消したのです。
これ自体は、別に大したことではないのですが、バルブでタイヤを押さえておけるんじゃないかな~。なんてイメージしていました。

ということを考えながら、前輪ホイールにチャレンジ。


まず、片側のビードを嵌めます。
この段階で、GP5000TLのせいだと思います(笑)が、すでにリムにピッタリ。自転車屋のセオリとして、タイヤロゴとバルブ位置を合わせようとしますが、なかなかずれない。。。
まあ、大体あってるし、そんなことが重要じゃない。。。(ということで、バルブ位置を合わせようとする方は、最初から丁寧に位置を合わせつつ嵌めてください。)

次に逆側のビードを嵌めていきます。

ある程度嵌ってきたら、嵌めようとしている側のビードをできだけリム中心にずらしていきます。
(↑タイヤが左側にずれていると思います。左側ビードを外側に持ち上げつつ右側をリム中心にする感じです。)

で、チューブレスのセオリーの「バルブ位置を最後に」ではなく、バルブ位置の少し横を最後に嵌めるように準備していきます。

バルブ位置まで嵌めてしまい、バルブをタイヤ側から押し込んで、バルブナットもある程度締め込みます。こうすると、バルブがタイヤを押さえつけていて、バルブ付近からは外れにくくなると思っています。(もしかすると、石鹸水の後注しだけで行けるのかもしれません。)

ここからが勝負!
イメージとして、ホイール全体を床と足をつかってホールドして、
両手の親指の付け根を使ってタイヤをリムに沿って斜め上前方に押していく!!
渾身の力を使って押していく!!

まあ、相当な力を使うことは変わりませんが、一人でタイヤレバー無しではめ込むことに成功しました。


このタイミングで、タイヤとリムの隙間に、石鹸水を流し込みます。
(シーラント無しでチューブレスとする場合は特に石鹸水は重要で、ビードの上りが不完全になるのを防ぎます。)

石鹸水がリムを伝うようにするとそれほどビチョビチョにはなりませんが、
床に石鹸水が垂れること思いますので、新聞紙や雑巾など、何かあるといいと思います。


そして、エアー充填後、一晩!!


なんと、エアー漏れしていません!!
(やっぱり、リアタイヤはタイヤレバーがいけなかったか??)

もしこの段階で、エア漏れするようであれば、シーラントを追加で入れると良いかと思います。(このタイヤはチューブレスタイヤですが、シーラント剤推奨のタイヤですので。。。)

ということで、後輪は、シーラント入りチューブレス、前輪はシーラント無しチューブレスという結果になりました。

いやはや、PG5000TLは自転車屋泣かせのタイヤのようですね。
タイヤにはまっていると、伸びて嵌めやすくなりますので、
初回はお店で嵌めてもらうのが良いかと思います。
(こうなってくると、おろしたてのIRCも試したくなってきた。。。)



ーどうでもいい話ー
ところで、バルブ位置にタイヤロゴを合わせるって話ですが、
このタイヤ、CONTINENTALとGrandPrix5000TLという2つのロゴがあって、CONTINENTAL側に合わせています。(前述の通り微妙にずれてる感じですが。。。)


GrandPrix5000側に合わせてあるタイヤをいくつか見て、こっちがメジャーなのかな?
とは思っていたのですが、このロゴですがGrandPrixがほぼ見えない。
(↓写真でもよく見えませんよね。)

遠目に見ると、なんかずれてるように見えるので、5000の下あたりにバルブ持ってこようか?なんて悩んだ結果、CONTINENTAL側にしたという訳です。
(まあ、どうでもいい話でした。。。)

2020/03/06

New Maintenance Stand!!

1729-TA
ParkToolの旧型のメンテナンススタンドPRS-20のスルーアクスル用アタッチメントです。

後継のPRS-22.2では、標準でクイックリリース、スルーアクスルに対応していますが、旧製品をスルーアクスルに対応させるための追加アタッチメントです。
旧製品に対してオプション等にて補完する姿勢は素晴らしいことだと思います。

でも、PRS-20は所有していません。
実はPRS-22.2と同様のスタンドが当店には既にあります。
FEEDBACK SPORTSのSPRINT WORK STAND。

ホイールを外して、フォーク(後輪も可能)とBB下で支えるスタンドです。
このタイプのスタンドは、近年エアロ形状のフレームが増えてきて、フレームを掴みにくいので、このスタンドをあえて使うことももしばしば。
フロントフォークが固定できるというのもポイントですが、
見た目がイイんですよ。

じゃあなんで持ってないスタンドのオプションを購入するのか??
それは、ネットのある動画をみて、そうなんだよな~。縦に角度調整したいんだよな~。
と思っていました。

組付けをやっていて、自転車を地面に置いて、サドルやハンドルの角度を決めたいのですが、このスタンドに乗せている時は、タイヤが外れていますので、一旦タイヤをはめて床に置いて調整したりすることになって、(少し)めんどくさい。

また、最近、油圧ディスクブレーキの車種がちらほら出てきて、キャリパー側を下にレバー側を上にして、エアー抜きをしたかったりするんですが、SPRINT WORK STANDではできないなーなんて思ってはいました。。。

そして少し前、ネットでスルーアクスルのアダプターを見つけて、はたと思いつきました。


ちなみに、ミノウラのこんなクイックレバーも!!

このクイックレバーは、車内固定用のクイックレバーで、カムがひときわ大きくできているので、レバー操作だけでタイヤが脱着できます!!(実走行には使用不可です。)

で、これらを購入して、組み合わせると。。。


なんと、PRS-20のBB下の台座も保守パーツとして入手できました。
これらを角パイプにとりつけて。。。
(角パイプはホームセンターで500円ぐらいでした!安っ!)


そうすると、なんと、スタンドが出来上がり!

これをクランプ式のスタンドにかませて使用します。
重心が高くなるので、あまり重い車両は、不向きですかね。
前後45度ぐらいは楽に調整できます。

課題としては、車体の水平を床から車軸までの距離で見ていますが、もう少しスマートに水平出しをしたいとは思っています。