当店の振れ取り台パークツールのTS-2.2です。
振れ取り台とは、スポークテンションを調整して、ホイールの歪みを調整する道具です。
長く立っている2本の柱に、ホイールを掛けて、手前のアームで振れ幅を見ながら調整するのです。
最新のタイプは、TS-4と進化していて、スルーアクスルのホイールや、ファットバイクなども対応しています。(TS-2.2にもアダプターが別売されて、スルーアクスル等も使うことができます。)
今回、この振れ取り台の調整をおこないました。
使うのは、センタリングゲージ。及び、プラスチックハンマー、レンチ。
センタリングゲージとは↓これです。
こんなもんでも結構値段します。(たしか1万円ぐらいはしたような気がします。)
器用な人であれば作ることもできそうですが、ばっちし調整されているホイールでも代用できると思います。
センタリングゲージはこんな風にして使います。
調整は、2ステップ。
まず、センタリングゲージが乗っているホイール固定用のアームの左右を調整します。
アームの根元にあるシャフトを押さえている2つのスペーサのようなもののボルトを緩めます。
このボルトを緩めて、アームを軽くたたくとアームが傾きます。
センタリングゲージとアームが固定されている台の距離を左右が同じようになるように調整します。
なお、アームを叩くとセンタリングゲージが微妙にズレますので、都度押さえ直しながら、隙間が左右が同じになるように調整します。調整出来たら、先ほど緩めたボルトを締めて、ホイール固定用のアームのセンタリングは終了です。
次に、手前の振れ取りを見るアームを左右を調整します。
センタリングゲージを手前に引いて、手前のアーム中央に持ってきます。
センタリングゲージは、動かすとすぐズレますので、常に確認しながらおこなってください。
実は、このセンタリングゲージには「ROTATE SLOWLY」と書いてあります。
つまりそういうことのようです。
アームの根元のシャフトの両端がナットで止まっています。この二つのナットを調整することで、アームを左右に動かすことができます。
アームを左側にずらしたければ、右側を緩めて、左側を締めます。
緩めた分を締めて、この分がズレるということなので、
必ず「緩めてから締める。左右のナットの回す量は同じ。」ということがポイントです。
この調整をきっちり調整しておけば、ホイールの振れを調整していくと、ホイールのセンターもほぼ問題ないぐらいに調整ができるようになります。
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